落札されたモネの「睡蓮」(1907年、CHRISTIE'S IMAGES LTD.2025)=共同

3月末に休館した千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館が所蔵していた印象派の画家モネの代表作「睡蓮(すいれん)」が19日までに、米ニューヨークでオークションにかけられ、4548万5千ドル(約70億円)で落札された。

オークションは競売会社クリスティーズが17日(日本時間18日)に開催し、同館は所蔵していた絵画や彫刻計8点を出品した。「睡蓮」の他は、シャガールの「ダヴィデ王の夢」が2651万ドル(約41億円)、ルノワールの「水浴する女」が1041万ドル(約16億円)、マティスの「肘掛(ひじかけ)椅子の裸婦」が678万5千ドル(約10億円)など。

同館は国内有数の近現代美術コレクションで知られていたが、所有・運営する化学メーカーDICが3月、収支の改善を図るため、コレクションの一部を売却し、規模を縮小した上で、東京・六本木の国際文化会館に移転すると発表していた。

DICが保有する作品384点のうち約280点を売却する方針。〔共同〕

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