アメリカのトランプ政権が調整を進めるとしたウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領の直接会談について、ロシアのラブロフ外相はアメリカ・NBCテレビが22日に報じたインタビューで「プーチン大統領は首脳会談の議題が準備されればゼレンスキー大統領と会談する用意がある。その議題の準備が全く整っていない」と述べ、現時点で会談の予定は決まっていないと明らかにしました。
その上で先のトランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談に言及し「ゼレンスキー大統領はすべてにノーと言った」と述べ、調整が進まない要因はウクライナ側にあると主張しました。

一方、ゼレンスキー大統領は22日、首都キーウで行った記者会見で「ロシアは会談を阻止するためあらゆる手段を講じている」と非難しました。
その上で「問題は会談だけではない。彼らが戦争を終わらせたくないということが問題だ」として、攻撃を続けるロシアに対しさらなる圧力が必要だと強調し、会談の調整は難航しているとみられます。

こうしたなかアメリカのトランプ大統領は22日、記者団に対し「プーチン大統領とゼレンスキー大統領が協力するのか見てみよう。彼らは明らかにうまくいっていないが、まずは見てみよう」と述べ、両国が歩み寄るのかどうか見極めたい考えを示しました。
また別の場で「この戦争に関するあらゆることに不満だ」と述べて、現状へのいらだちをあらわにしました。
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