
【ワシントン=時事】米ニュースサイト「アクシオス」は18日、ロシアの侵略が続くウクライナでの戦闘終結に向け、米ロ両政府が新たな計画案の協議を水面下で進めていると報じた。詳細は不明だが、28項目から成る内容で、米側は欧州諸国やウクライナへの説明に着手したという。
計画案は①ウクライナでの和平②安全の保証③欧州の安全保障④ロシアとウクライナの将来の対米関係―を柱とする。ロシア側が要求し、ウクライナが反対する同国東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)の領土放棄に触れているかは明らかになっていない。
米国はウィットコフ中東担当特使、ロシア側はドミトリエフ大統領特別代表が協議を担当。ドミトリエフ氏は10月24〜26日に米南部フロリダ州マイアミを訪れ、ウィットコフ氏らと計画案について議論しており、アクシオスの取材に「ロシアの立場が聞き入れられていると感じている」と期待感を示した。
トランプ米大統領は10月、ロシアのプーチン大統領とハンガリーで会談することで合意。だが、ロシア側がウクライナ情勢を巡って強硬姿勢を崩さなかったため開催を見送った。さらにロシア石油大手2社への制裁発動に踏み切っていた。
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