聴覚障害がある人の国際スポーツ大会・デフリンピック東京大会の男子陸上1500メートルの決勝が行われ、酒田市出身の齋藤丞(たすく)選手が出場した。齋藤選手が勤務する酒田市の会社ではパブリックビューイングで同僚たちが声援を送った。

初めてのメダルと入賞がかかる齋藤丞選手の1500メートル決勝。
19日、齋藤選手が勤める酒田市の東北エプソンのホールではパブリックビューイングが行われ、その勇姿を見ようと約180人の社員が集まった。

(社員)
「同じ会社の人が世界の舞台に立てることは非常にうれしい」

「代表として走るところは心強いので、かっこいい走りを期待している」

「今まで努力してきたものをすべて出して楽しんでもらえれば。頑張ってください」

予選グループを4分18秒23の5位で通過した齋藤選手。

メダルをかけた運命のスタート。
レースは序盤からケニアの選手たちがハイペースでリードする展開に。
12人中の9番手につけていた齋藤選手は、懸命に食らいつく。

「ラスト1周!」

最後まで諦めない走りをみせた齋藤選手の結果は、12人中11位。
レースを見守った同僚からは温かい拍手が送られた。

(社員)
「力強い走りでした。彼はいつも笑顔が素敵で、その笑顔のまま走ってくれたので、とてもうれしい」

「5000メートルが本命だというので、一生懸命頑張ってくれればと思う。頑張ってほしい」

齋藤選手は21日、本命の5000メートル予選に出場する。
東北エプソンでは21日もパブリックビューイングを行い、山形からエールを送る。

デフリンピックはこの後も、県関係の選手の活躍に注目したい。

■齋藤丞選手の姉・齋藤京香選手は、20日、水泳・100メートルバタフライ予選に出場。

■酒田市出身の齋藤心温(しおん)選手がメンバー入りしているサッカー男子は、予選グループを1位で通過し、20日、準々決勝にのぞむ。

■鶴岡市出身の小鷹実春選手がいるバスケットボール女子は、18日のウクライナとの予選で勝利し白星発進。20日にギリシャと戦う。

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