
【NQNニューヨーク=森川サリー】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前日比34ドル23セント高の4万6125ドル97セントで推移している。主力株の一角を買い直す動きが相場を支えている。半面、エネルギーや消費関連が売られ、ダウ平均は小幅に下げる場面があった。
ダウ平均は前日までの4営業日で2100ドルあまり下落していた。12日に最高値を付けた後に大きく下げたとあって、主力株の一角を買い直す動きがある。JPモルガン・チェースやキャタピラー、アップルが高い。
エヌビディアも上昇している。通常取引の終了後に2025年8〜10月期決算を発表する。人工知能(AI)への過剰投資を巡る懸念があるなか、同社が示す見通しに市場の関心が高い。エヌビディア株の動きが相場全体に影響する可能性もあり、持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。
米連邦準備理事会(FRB)は午後に10月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表する。同会合では政策判断を巡って内部の意見が分かれたことが明らかになっている。議事要旨から今後の政策運営に対する考えを確認したい市場参加者も多い。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、シャーウィン・ウィリアムズやシスコシステムズ、ウォルト・ディズニーが高い。半面、シェブロンやセールスフォース、ボーイングに売りが出ている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発して始まった。アルファベットやテスラが上げている。
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