パレスチナ自治区ガザの様子(21日)=AP

【エルサレム=共同】イスラエル軍は20日、パレスチナ自治区ガザ全域に対する19日の空爆で、イスラム組織ハマスの海上部隊の責任者と人質の拘束に関与した幹部の計2人を殺害したと発表した。空爆は軍の展開地域で発砲された報復として行っており、ガザ保健当局によると25人が死亡した。仲介国カタールは20日「停戦を揺るがす恐れがある」と非難した。

ガザ当局は20日、イスラエル軍が停戦合意に違反し、ガザ市で支配地域を拡大したと主張した。イスラエル軍は10月10日、イスラエルとハマスが合意した境界線まで撤収し、停戦が発効した。境界線は「イエローライン」と呼ばれ、イスラエル軍はガザの半分以上を支配下としている。

イスラエル軍は11月20日、ガザ南部で支配地域に入ったとして2人を殺害したと発表した。イスラエルメディアは21日、イスラエル軍などがガザ最南部ラファで戦闘員6人を殺害し、5人を拘束したと報じた。ガザ保健当局によると、停戦発効後の死者は310人以上。2023年10月の戦闘開始後の死者は6万9500人を超えた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。