
【ニューヨーク=佐藤璃子】米S&Pグローバルが21日発表した11月の米国購買担当者景気指数(PMI、速報値)は製造業が51.9となり、7月以来、4カ月ぶりの低水準を記録した。新規受注の伸び鈍化が重荷となった。
調査期間は11月12〜20日。前月の確報値から0.6ポイント低下した。S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「製造業者は新規受注の伸び鈍化と完成品在庫の積み増しという懸念すべき組み合わせを報告した」と指摘した。
総合指数は54.8と前月比0.2ポイント上昇し、4カ月ぶり高水準となった。ウィリアムソン氏は「追加利下げへの期待と米政府閉鎖の解除で経済や政治に対する懸念が軽減されており、楽観論を後押ししている」との見方を示した。

サービス業は55.0と同0.2ポイント上昇した。製造業とは対照的に新規事業が拡大した。雇用創出は10月から減速した。
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