アメリカのトランプ大統領の支持基盤となるアメリカ第一主義運動、通称「MAGA」派の代表格として知られる共和党のグリーン下院議員が21日、トランプ氏との対立を理由に2026年1月に議員辞職すると明らかにしました。

(マージョリー・テイラー・グリーン下院議員ON8秒「今、私の子供たちの世代の多くは未来に絶望し、アメリカン・ドリームを実現できるとは思っていない」)共和党のグリーン下院議員は21日声明で、「アメリカを再び偉大に、とはアメリカ第一を意味すると信じ、日々闘ってきた」と訴え、トランプ大統領を熱烈に支持してきた議員活動を振り返りました。

そして来年11月の連邦議会下院選をめぐりトランプ大統領が党の予備選で対立候補を支持する意向を示してきたとしてトランプ氏と決別し、任期途中の来年1月5日で議員辞職すると明らかにしました。

またグリーン氏は「愛する選挙区に、大統領による私への憎しみに満ちた予備選挙を経験させるわけにはいかない。共和党は中間選挙で敗北する可能性が高い」と述べました。

トランプ政権による物価高対策や性的人身売買の罪で起訴され自殺したジェフリー・エプスタイン氏に関する文書の公開などをめぐり対立を深めていて、トランプ氏はグリーン氏を「裏切り者」と繰り返し非難してきました。

グリーン氏の議員辞職の表明についてアメリカメディアは「MAGA」派内の分裂が鮮明になったと伝えていて、今後のトランプ氏の政権運営や来年の中間選挙にも影響を及ぼす可能性があります。

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