イスラエル軍は23日、レバノンの首都ベイルート南郊ダヒヤ地区で、イスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門のトップを標的とする攻撃を実施した。レバノン国営通信によると、この攻撃で1人が死亡、21人が負傷した。
イスラエルとヒズボラの間の停戦合意は昨年11月に発効したが、イスラエル軍は最近、「停戦合意違反」を理由として連日のようにレバノン南部を中心にヒズボラのメンバーや施設への攻撃を繰り返している。AP通信によると、イスラエル軍のベイルートへの攻撃は6月以来。人口密集地に建つビルが狙われたとみられる。
イスラエル首相府は23日の声明で、「イスラエル軍はテロ組織の増強と再武装を主導していたヒズボラの軍事部門のトップを攻撃した」と発表した。
国営通信によると、レバノンのアウン大統領は、イスラエル軍のダヒヤ地区への攻撃について、「レバノンへの攻撃停止を求める呼びかけを無視し、地域の安定回復と緊張緩和を目指す取り組みを拒んでいる証拠だ」と非難した。
イスラエル軍は昨年9月からレバノンでの軍事作戦を本格化させ、停戦合意が発効した昨年11月末までにヒズボラの最高指導者だったナスララ師や軍事部門の多数の指揮官らを殺害した。
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