
中谷元防衛相は23日、海上自衛隊横須賀基地に停泊中の護衛艦「かが」で、ノルウェーのフロム国防副大臣と協議した。同国に関し「自由主義を中心に価値、原則を共有する重要な戦略的パートナーだ」と語った。防衛装備・技術や北大西洋条約機構(NATO)を通じた協力で一致した。
ノルウェー海軍のフリゲート艦「ロアール・アムンセン」が英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」とともに寄港している。ノルウェー軍の艦艇が日本を含むインド太平洋地域を訪れるのは初めて。

中谷氏は「インド太平洋地域への関心を拡大し日本を重視する貴国の強い意志を国際社会に示すものだ」と評価した。プリンス・オブ・ウェールズやロアール・アムンセンは寄港前、護衛艦かがなどと西太平洋で共同訓練をしていた。
ノルウェーとの防衛協力は近年活発になっている。2024年に当時の木原稔防衛相がおよそ40年ぶりに来日したノルウェーの国防相と会談した。
装備面の交流も進む。防衛省は戦闘機から発射し地上の敵や艦船を攻撃できるノルウェー製の巡航ミサイル「JSM」の取得を予定している。航空自衛隊が運用する最新鋭ステルス戦闘機「F35A」に搭載する。
ウクライナの戦いや北朝鮮とロシアの軍事協力などにより、欧州大西洋とインド太平洋地域の安全保障は連動性を増している。
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