半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は25日、元幹部を台湾の裁判所に提訴したと明らかにした。元幹部は退職後まもなく競合企業の米半導体大手インテルに転職しており、営業秘密が漏洩(ろうえい)する可能性が高いと訴えている。
TSMCによると、提訴されたのは、同社のシニアバイスプレジデントを務め、今年7月に退職した羅唯仁氏。
TSMCは羅氏が在籍中、担当外だった研究開発部門メンバーとの会議を招集し、先端技術に関する情報を提供させていたと主張。また、退職後に競合企業で働くことを制限する契約に署名していたにもかかわらず、まもなくインテルの幹部職に就いたと訴えている。
TSMCは、羅氏が営業秘密や機密情報をインテルに提供する可能性が極めて高く、損害賠償請求を含めた法的措置が必要だと判断した、と説明している。
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