パリのルーブル美術館から宝飾品が盗み出された事件で、フランスの検察当局は25日、4人目の実行犯とみられる男を拘束したと発表した。仏紙パリジャンによると、これで実行犯4人全員の身柄が確保されたが、盗まれた宝飾品の行方はまだわかっていないという。
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パリジャンによると、捜査当局は25日朝、「組織的な窃盗」などの疑いで実行犯とみられる男1人を含む男女4人をパリ近郊で拘束した。当局はすでに実行犯とみられる別の3人を拘束している。当局はほかにまだ共犯者がいるとみて、捜査を続けているという。
事件は10月19日午前に起きた。検察によると、4人組とみられる実行犯グループのうち2人が美術館の窓ガラスを割って館内に侵入。1998個のダイヤモンドで装飾されたティアラや、45・2カラットのエメラルドがついたイヤリングなど宝飾品9点を盗んだ。
盗み出された宝飾品のうち、ナポレオン3世の皇后ウジェニーの王冠について、犯人グループが逃走する際に落としていったとみられ、美術館近くの路上で損傷した状態で見つかった。
検察によると、事件の被害総額は8800万ユーロ(約158億円)にのぼるとみられる。
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