
【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が北西部・新義州周辺の中州にある同国最大規模の温室農場を視察したと報じた。金正恩氏は「不毛の地と呼ばれた地区が、名実ともに地方の発展をけん引する黄金の島に変わった」と述べ、工事の進捗に満足した様子だったという。
農場は2月に着工した。朝鮮中央通信によると農場は完工間近。周囲には幹線道路や公園、託児所などの公共機関も整備する。金正恩氏は温室農場の建設を同地域の目玉事業と位置づけ、8月以降、複数回にわたり現地を訪れて進捗を確認している。
金正恩氏はこの数カ月で平壌市周辺にある総合病院や東部・江原道にある発電所の竣工式などにも足を運ぶ様子が報じられている。12月に開く北朝鮮の重要政策を決める朝鮮労働党中央委員会総会などの場を通じて、地方振興の成果を打ち出す狙いがあるとみられる。
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