
【パリ=共同】パリのルーヴル美術館は27日、来年1月14日から、欧州連合(EU)加盟国にノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを加えた欧州経済地域(EEA)以外からの訪問客の入館料を45%引き上げることを決めた。現在より10ユーロ高い32ユーロ(約5800円)となる。フランスメディアが伝えた。
今回の値上げで1500万〜2千万ユーロ(約27億〜約36億円)の収益増を見込んでいる。ルーヴル美術館は建物の老朽化や入館者の増加に伴う混雑が指摘されており、フランスのマクロン大統領は大幅な改修・拡張計画を推進。値上げで得た収益が計画の資金の一部に充てられる。
ルーヴル美術館では今年10月、被害総額8800万ユーロ(約160億円)相当の歴史的な宝飾品が盗まれる事件が発生。監視カメラなど安全対策のための設備不足が指摘されている。
美術館は2024年1月、全訪問客の入館料を17ユーロから22ユーロに値上げした。昨年は約870万人が訪問。1980年代後半に想定していた入館者の2倍以上に増えた。
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