中国で受験競争や親の過剰な期待を苦に心を病む若者が増えている。うつ病を患う18歳以下の青少年は約2800万人に上る。習近平指導部は人材の競争力を高める「教育強国」を掲げるが、専門家は若者の心をケアする治療体制の整備が急務だと訴える。 「同じマンションに住む中高生が成績の悪さを苦に飛び降り自殺した」。北京市海淀区の50代女性が沈痛な顔で打ち明けた。海淀区は北京大など有名大の付属高校が集中する屈指の受験過熱エリアだ。 2022年の「国民うつ病青書」によると、中国のうつ病患者9500万人のうち18歳以下が30%を占める。さらに患者の半数が学生だという。毎年の自殺者約28万人のうち4割がうつ病とされる。 中国では学歴で生涯賃金や人生の「勝ち負け」が決まるという考えが根強い。家族を挙げて子供の教育に取り組み、受験準備は幼少期から始まる。受験後も就職や結婚などで親の期待が重くのしかかる。若者の精神疾患が専門の徐凱文医師は「競争が激しい教育環境で、子供は自己否定に陥ってしまう」と指摘する。(上海共同)
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