
【NQNニューヨーク=矢内純一】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落して始まり、午前9時35分現在は前週末比265ドル43セント安の4万7450ドル99セントで推移している。株式相場が大幅に戻してきた後で持ち高調整の売りが先行している。ダウ平均の下げ幅は300ドルを超える場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)が9〜10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の追加利下げを決めるとの観測が広がり、ダウ平均は前週末までの5営業日で1964ドル上昇した。短期的な過熱感が意識されやすく、1日は主力株の一角に売りが出ている。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン価格の下落も投資家心理の重荷となっている。情報サイトのコインデスクによると、前週末は9万ドルを上回っていたが、1日朝は一時8万5000ドル台を付けた。
ダウ平均の構成銘柄では、マイクロソフトやキャタピラー、アムジェンが下落している。IBMとゴールドマン・サックスも安い。半面、シェブロンやウォルト・ディズニー、ナイキが上昇している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して始まった。ブロードコムやマイクロン・テクノロジーといった半導体株が下落している。半面、半導体設計ソフトのシノプシスが高い。1日朝にエヌビディアと資本・業務提携したと発表し、材料視されている。
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