不正疑惑で元ＥＵ外相拘束　若手外交官の研修事業巡り

　【ブリュッセル共同】欧州連合（ＥＵ）の検察局（ＥＰＰＯ）は２日、ＥＵの若手外交官の研修事業に関連した不正疑惑の捜査で３人を拘束したと発表した。地元メディアによると、ＥＵの外相に当たる外交安全保障上級代表を２０１４～１９年に務めたモゲリーニ氏が含まれている。 　研修は、ＥＵの外務省に当たる欧州対外活動庁（ＥＥＡＳ）が、ベルギーのブリュージュにある欧州大学院大に委託。モゲリーニ氏は同大の学長を務めており、２１～２２年の事業に関してＥＰＰＯが捜査していた。業務委託に関して汚職、利益相反などの罪に問われる可能性があるとしている。 　ＥＰＰＯはベルギー当局の協力を得て、ブリュッセルのＥＥＡＳや欧州大学院大などを家宅捜索した。 　モゲリーニ氏はイタリア出身。外交安保上級代表は、ＥＵの外交の顔として活動する。

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