イスラエル軍は4日までに、パレスチナ自治区ガザで死亡した人質の遺体が返還されたと発表した。鑑定の結果、タイ国籍の男性だと判明。イスラエルで農業に従事していたという。遺体が未返還の人質は1人となった。

 ガザで約2年にわたって戦闘を続けてきたイスラエルとイスラム組織ハマスは10月に停戦で合意。ハマスなどが捕らえていた人質全員の解放や遺体の返還が進められてきた。

 イスラエル首相府の報道官は3日、人質の遺体が全て返還されれば、ガザ南部とエジプトの間のラファ検問所が「開放される」との見通しを語った。エジプトへの避難を希望するガザの住民らにとっては歓迎する動きだが、エジプト側との協議が難航しているとの報道もあり、実現するかは不透明な状況だ。

 イスラエル軍は3日、ラファで部隊が武装勢力と衝突し、兵士5人が負傷したことを受けて、ガザ南部を空爆したと発表。AFP通信によると、子どもを含む5人が犠牲になったといい、ハマスは「停戦合意を無視している」と非難する声明を発表した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。