米建築家協会(AIA)が優れた建築家に贈る「AIAゴールドメダル」の2026年の受賞者に建築家の坂茂さん(68)が選ばれたと坂さんの事務所が5日、発表した。日本人では4人目。

AIAは選出理由について、紙や木材などを用いた災害用シェルターなど「強靱(きょうじん)で持続可能な建築を生み出し、建築界に革命をもたらした」とした。

AIAゴールドメダルは「建築の理論と実践に永続的な影響を与えた個人」に贈られ、フランク・ロイド・ライトやル・コルビュジエら著名建築家がこれまで受賞。丹下健三さん(05年死去)、安藤忠雄さん(84)、槙文彦さん(24年死去)も受賞した。

坂さんは、紙製の管を用いた独創的な仮設住宅を開発し、国内外の被災地で支援を続けてきた。木材を多く使ったフランスの文化施設「ポンピドーセンター・メス」や、広島県大竹市の下瀬美術館などを手がけ、14年には建築のノーベル賞といわれる米プリツカー賞を受賞している。〔共同〕

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