米消費者のインフレ期待は低下=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】米ミシガン大が5日発表した12月の消費者態度指数(速報値)は53.3と、前月の確報値(51.0)から2.3ポイント上がった。7月以来、5カ月ぶりに前月比プラスとなった。今後の見通しを示す指数が改善した。

消費者態度指数はダウ・ジョーンズまとめの市場予測(52.0)を上回った。「今後の見通し」を示す指数は55.0と前月から4.0ポイント上昇した。一方で「現在の景況」を示す指数は50.7と同0.4ポイント下がった。

英調査会社キャピタル・エコノミクスの北米エコノミスト、アレクサンドラ・ブラウン氏は「政府機関の再開と株式市場の上昇傾向により、2025年の消費者信頼感はやや強含みで終える見込みだ」と指摘する。

インフレに対する見方も改善された。短期的な物価見通しを示す1年先の予想インフレ率は4.1%と前月から0.4ポイント、より長期的な5年先の予想は3.2%と前月から0.2ポイント低下し、それぞれ1月以来の低水準となった。

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