フランク・ゲーリーさん=2010年4月、カリフォルニア州(ロイター=共同)

【ロサンゼルス=共同】米メディアによると、奇抜なデザインで知られ、脱構築主義の先駆者と言われた米現代建築の巨匠フランク・ゲーリーさんが5日、西部カリフォルニア州サンタモニカの自宅で死去した。96歳だった。呼吸器疾患を患っていた。1997年に開館したスペイン北部ビルバオのグッゲンハイム美術館などを設計した。

29年、カナダ東部トロント生まれ。47年に家族とカリフォルニア州ロサンゼルスに移住した。南カリフォルニア大で建築を、ハーバード大で都市計画を学んだ。建築会社に勤務後、自身の建築事務所を設立した。70年代後半、波状のトタン板などを使って民家を改装した「ゲーリー自邸」で注目を集めた。

他の代表作に、ロサンゼルスの「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」(2003年)やパリの「ルイ・ヴィトン財団美術館」(14年)など。安藤忠雄さんが監修した神戸市のオブジェ「フィッシュダンス」(1987年)も設計した。

89年、建築界のノーベル賞と言われる米プリツカー賞を獲得。92年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。

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