10月にイスラエルを訪れたトランプ氏㊨とネタニヤフ氏=ロイター

【エルサレム=共同】イスラエル首相府は8日、ネタニヤフ首相が29日にトランプ米大統領と会談すると表明した。イスラエルメディアは会談場所について、米南部フロリダ州にあるトランプ氏の私邸の可能性が高いと伝えた。米政権はパレスチナ自治区ガザ情勢に関する協議を仲介するエジプトのシシ大統領の同席を計画しているという。

イスラエルとイスラム組織ハマスが合意したガザ和平計画は、ハマスの武装解除を目指す第2段階への移行が焦点となっている。報道によると、米政権は今月下旬の会談でイスラエルの天然ガスをエジプトに輸出する契約を協議する考え。ガザに隣接する両国の関係を強化することで、中東地域の情勢安定化につなげる狙いとみられる。

ネタニヤフ氏はイスラエル国会での演説で、第2段階への移行は間近だとの認識を改めて示した。その上で「ガザは非武装化される。容易な方法であれ困難な方法であれ、必ず達成される」と述べ、強硬手段も辞さない構えを強調した。

イスラエル軍は10月の停戦発効後もガザでの攻撃を継続している。ガザ保健当局によると、停戦発効後の死者は370人以上。2023年10月の戦闘開始後の死者は7万360人を超えている。

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