【ワシントン共同】英紙フィナンシャル・タイムズは9日、米政権がロシアの侵攻が続くウクライナ情勢を巡って示した和平案に対し、ウクライナに迅速な回答を求めたと報じた。トランプ大統領は25日のクリスマスまでに和平合意に達したい考えという。トランプ氏は米メディアに「負けているのだから、物事を受け入れ始めなければならない」と述べ、ウクライナが譲歩する必要があるとの認識を示した。 米国の和平案にはウクライナの領土割譲が含まれる。ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、割譲などウクライナに不利な項目を削除した修正案を作成したと表明。米側に提示したい考えだが、トランプ氏が反発する可能性がある。 同紙によると、ゼレンスキー氏は、ウィットコフ米和平交渉担当特使らとの6日の電話協議で「数日以内」に回答するよう求められた。ゼレンスキー氏は欧州各国との協議が必要だと返答したという。 トランプ氏は9日公開されたニュースサイト、ポリティコのインタビューで、戦況はロシア優位で「一般的に規模で上回る方が勝つ」と述べた。
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