ノーベル平和賞の授賞式で、マチャド氏の演説を代読する長女のアナ・コリナ・ソーサ氏(10日、オスロ)=ロイター

【オスロ=共同】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は10日、米政府当局者の話として、ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が9日に船でベネズエラを脱出したと報じた。

秘密裏にベネズエラ沖のオランダ自治領キュラソー島に渡った。関係者によると、10日に授賞式が開かれたノルウェーの首都オスロに向かっている。

悪天候と高波に遭い移動に時間がかかり、授賞式に間に合わなかったとの報道がある。キュラソーへのルートはベネズエラの野党関係者が過去に国を逃れる際に使っていたことで知られる。

授賞式には長女アナ・コリナ・ソーサ氏が代理として出席した。

ノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長は授賞式での演説で、マチャド氏の状況について「極めて危険な旅路」にあるが無事だと説明。式に間に合わないが「オスロで共に過ごせる」と述べていた。

スペインのムンド紙によると、マチャド氏は昨年の大統領選以降、独裁色を強めるマドゥロ政権の圧力から逃れ、ベネズエラにある米国など複数の国の大使館に滞在していた。AP通信によると、今年1月以降は公の場に姿を見せていなかった。

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