ロシアに派遣した北朝鮮兵士の帰国を祝う歓迎式で兵士を抱きしめる金正恩総書記(中央)=朝鮮通信

【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、ロシアに派遣した朝鮮人民軍の工兵部隊が帰還し12日に平壌で歓迎式を開いたと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が演説し「責任を持って戦闘任務を遂行し、祖国に帰ってきた兵士たちを熱烈に歓迎する」と話した。

金正恩氏は演説で、部隊を5月下旬に編成し8月上旬に派遣したと明らかにした。部隊はロシア西部クルスク州で地雷処理などの任務にあたったという。「膨大な面積の危険地帯を、3カ月にも満たない短期間で安全地帯に一変させる奇跡が成し遂げられた」と評価した。

9人が犠牲になったとも語った。公開された写真には任務遂行中に負傷したとみられる車椅子に乗った兵士もいた。金正恩氏は「海外作戦地域で流した血と汗、犠牲は永遠に無駄にはならない。功績は名声とともに長く伝えられるだろう」とも強調した。

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