台湾の林佳竜外交部長(共同)

【台北=共同】複数の台湾メディアは14日、林佳竜外交部長(外相)が米ワシントン近郊を訪問したと報じた。中国をにらんで米国との関係を強化する狙い。頼清徳総統の米国への立ち寄りを認めるよう、トランプ米政権と調整した可能性があるという。林氏の訪米は9月以来。

ワシントン近郊にある米国の対台湾窓口機関、米在台協会(AIT)ワシントン本部を12月12日に訪れた。近くのホテルでも目撃された。訪問は数日間の予定だという。9月にはニューヨークを訪れていた。

トランプ政権は、頼氏が8月に中南米訪問に合わせて計画した米国立ち寄りを許可しなかったと英紙に報じられた。台湾総統は外遊の際に米国を経由することが多い。林氏は次の機会では頼氏の立ち寄りを認めるよう、米側に求めたもようだ。

トランプ大統領は中国との関係安定化を重視し、習近平指導部を過度に刺激したくない意向とみられる。ただ12月に入り、台湾を外交面で支援する法律の改正案に署名した。台湾側では米台当局者の交流が拡大するとの期待が高まっている。

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