黎智英氏

 【香港共同】香港の高等法院(高裁)は15日、香港国家安全維持法(国安法)違反罪などに問われた民主派香港紙、蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)の創業者、黎智英氏(78)に対し、有罪判決を言い渡した。量刑は後日言い渡される。最高刑は終身刑。  黎氏は香港民主化運動の中心的存在として知名度が高く、トランプ米大統領もこれまで黎氏釈放に言及してきた。健康面の懸念もあり、欧米各国などから釈放を求める声が高まりそうだ。  黎氏は蘋果日報の評論や米政治家との面談を通じて中国、香港への制裁を外国に呼びかけたとして国安法の「外国勢力との結託による国家安全危害共謀」の罪などで起訴された。反政府デモ支持や国安法反対などの記事には中国、香港両政府への憎悪をかき立てる狙いがあったとして刑事罪行条例違反罪(扇動出版物発行の共謀)にも問われた。  黎氏は約5年に及ぶ拘束で健康状態が悪化しているもようだ。黎氏の娘は9日の米紙ワシントン・ポスト電子版で、糖尿病と高血圧を患い体重が減少していると訴えた。

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