米連邦議会を訪れたヘグセス米国防長官(16日、ワシントン)=AP

【ワシントン=共同】ヘグセス米国防長官は16日、米軍が9月に中南米海域で実施した「麻薬密輸船」に対する追加攻撃の映像について、一般公開を拒否する考えを示した。ワシントンの連邦議会で記者団に語った。生存者を確認したにもかかわらず追加で攻撃して殺害したとされており、野党民主党からは情報公開に消極的な姿勢に批判の声が上がっている。

ヘグセス氏は16日、ルビオ国務長官と共に議員らに「麻薬密輸船」に対する攻撃の状況について説明した。ヘグセス氏は記者団に「最高機密を国民に広く公表することはしない」と述べた。国防総省の長年にわたる情報公開の指針とも合致すると強調した。

ロイター通信によると、上院民主党トップのシューマー院内総務は記者団に、ヘグセス氏らが「手ぶらで説明に訪れた」と非難した。

トランプ大統領は今月上旬、追加攻撃の映像を公開しても「問題ない」といったん明言。その後、公開に慎重なヘグセス氏の判断を尊重する姿勢に転じている。

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