フン・マネット首相は特殊詐欺拠点の摘発強化を指示している(5月)

【プノンペン=共同】カンボジア捜査当局は11日、南部シアヌークビルで日本人16人を拘束した。日本での特殊詐欺に関与した疑いがある。在カンボジア日本大使館への取材で16日、分かった。東南アジアでは特殊詐欺に絡んで日本人がホテルなどに潜伏し、犯罪行為を繰り返すケースが相次いでいる。

在カンボジア日本大使館は「カンボジア政府と連携しながら適切に対応していく」とコメントした。

大使館によると、カンボジア政府から12日に情報提供があった。事実確認を進め、16人が日本人だと確認した。

カンボジアでは中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」に伴い不動産やカジノ産業への投資が活発化した。犯罪集団も流入して治安が急速に悪化し、特殊詐欺などの一大拠点になっていると指摘される。

東南アジアでは2022年ごろから同様の事件が相次ぎ、各国の犯罪組織が関わっているとみられている。

カンボジアのフン・マネット首相は今年、拠点摘発の強化を指示。捜査当局は11月、南東部バベットで特殊詐欺に関わった疑いがある日本人13人を拘束した。

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