ベラルーシとの国境を警備するポーランド軍部隊(2024年)=ロイター

【ベルリン=共同】ロシアによるウクライナ侵略を受け、ポーランドがロシアとその同盟国ベラルーシとの国境沿いに地雷を設置して対ロ防衛力を強化するため、対人地雷の生産を再開する方針を固めた。ロイター通信が国防省高官の話として報じた。ポーランドが対人地雷の生産を実行すれば、冷戦終結後初めて。

ポーランドは対人地雷の製造と輸出を1980年代に停止したとされる。現在は、対人地雷の廃絶を掲げて使用や生産などを禁じる対人地雷禁止条約(オタワ条約)からの脱退手続きを進めており、2026年2月に脱退が完了する予定だ。

国防省高官は「できるだけ早期に大量の供給が必要だ」との認識を示した。

ポーランド国有の軍事企業は脱退完了に備えて生産準備を進めている。最高経営責任者(CEO)は、26年には対人を含む各種地雷を最大120万個製造できるとした。ウクライナへの地雷の輸出にも意欲を示した。

ポーランドは、ロシアの飛び地カリーニングラードとの国境で防衛強化を急いでいる。

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