
【ニューヨーク=共同】ベトナム戦争や湾岸戦争の報道で国際的に知られた米国のジャーナリスト、ピーター・アーネットさんが17日、西部カリフォルニア州ニューポートビーチで死去した。91歳だった。前立腺がんを患っていた。AP通信が報じた。
1934年、ニュージーランド南部リバートン生まれ。地元紙記者などを経てAPに入社。60〜70年代にベトナム戦争報道に携わり、66年にピュリツァー賞を受賞した。
その後、CNNテレビに移籍。91年の湾岸戦争では多国籍軍の空爆開始後、米メディアとして唯一、同僚らとイラクの首都バグダッドに残って生中継し、国際的に名をはせた。
2003年開始のイラク戦争ではNBCテレビの契約記者としてバグダッドに派遣されたが、イラク国営テレビのインタビューで米軍の作戦を批判したことを理由に契約を解除された。その際、英大衆紙やギリシャ国営テレビなどと契約し報道を続けた。
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