米ウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=三輪恭久】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比255ドル32セント高の4万8207ドル17セントで推移している。前日に続きハイテク株を買い直す動きが相場を支えている。一方、四半期決算を発表したナイキは大幅に下落している。

前日に人工知能(AI)関連の需要が底堅いとの見方から、半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが大幅高となり、ほかの関連銘柄にも買いが波及した。19日の米株式市場でも半導体関連を中心に買いが続いており、エヌビディアなどが上昇している。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、オラクルが高い。中国発の動画共有アプリ「TikTok」の米国事業を巡り、米企業連合などが加わる合弁会社の設立に合意したと複数のメディアが18日夕に報じた。オラクルは企業連合に加わっており、材料視した買いが入っている。

ダウ平均の構成銘柄では、ナイキが一時10%あまり下落した。18日夕に発表した2025年9〜11月期決算では売上高と1株利益が市場予想を上回った。北米が好調だったものの、中国などの売上高が市場予想に届かなかった。25年12月〜26年2月期見通しも市場の期待を下回り、売りが膨らんでいる。

そのほかでは、ボーイングやゴールドマン・サックス、キャタピラーが高い。ウォルト・ディズニーとアムジェンにも買いが入っている。一方、ホーム・デポとマクドナルドは下落している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムに買いが入っている。

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