
【NQNニューヨーク=森川サリー】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比183ドル04セント(0.38%)高の4万8134ドル89セントだった。ハイテク株を中心に買い直す動きが続き、株式相場を支えた。
エヌビディアが3.9%上昇した。人工知能(AI)半導体「H200」について、トランプ米政権が対中輸出の審査を始めたとロイター通信が18日に報道した。米政府が承認すれば、エヌビディアの収益の拡大につながるとの期待から買いが入っている。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、オラクルも買われた。中国発の動画共有アプリ「TikTok」の米国事業を巡り、運営企業がオラクルを含む米企業との合併企業を設立することに合意したと18日明らかになり、買い材料視された。
17日夕に半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが発表した2025年9〜11月決算が好調だったことからAI関連需要が根強いとの見方が広がった。「AIの需要には当面、底堅さがあると確認され、ハイテク株に買い直しが入りやすくなっている」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声が聞かれ、19日も買いが続いた。
ダウ平均の構成銘柄ではボーイングやシスコシステムズ、ビザが買われた。ゴールドマン・サックスとキャタピラーも高かった。一方、前日夕に四半期決算を発表したナイキが大幅安。ベライゾン・コミュニケーションズとシャーウィン・ウィリアムズなども下落した。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸し、終値は301.259ポイント(1.30%)高の2万3307.620だった。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が上昇した。
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