
【台北=共同】台湾メディアによると、地下鉄の台北駅の出口付近で19日午後5時半ごろ、男が発煙弾を投げ逃走した。男はその後、近くの繁華街で刃物と発煙弾を持ち買い物客らを襲撃。商業施設の建物から飛び降りて死亡した。一連の襲撃で3人が死亡、ほかに複数人が負傷した。帰宅時間帯とも重なり、パニックとなった。
男は27歳で単独犯とみられる。兵役関連の手続きを妨害したとして7月に指名手配されていた。定期的に招集に応じる義務がある予備役だったが、転居届を出していなかったため招集通知書が送付できなかったという。
死亡した被害者のうち1人は台北駅で犯行を阻止しようとして刺された可能性がある。台北駅では煙が駅構内に流れ込んだ。その後、中山と呼ばれる繁華街の路上に男が現れ、買い物客らが逃げ惑う中、商業施設に押し入り、飛び降りた。中山でも2人を死なせた。
台北駅や中山は日本人の駐在員や観光客も多い。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の台北事務所によると、日本人の被害は確認されていない。
中山の現場には血痕が見られた。現地のテレビ映像によると男は黒いシャツと短パン姿で防毒マスクのようなものを着用。落ち着き払った様子で複数の発煙弾を台北駅付近で放った。中山では刃物を持って小走りで周囲の買い物客らを襲った。
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