米司法省が19日公開したジェフリー・エプスタイン氏の資料=ロイター

【ワシントン=共同】少女らの性的人身売買罪で起訴され自殺した米富豪エプスタイン氏に関する司法省の開示資料を巡り、司法省のホームページからトランプ大統領関連の一部資料が説明なく削除されたとAP通信が20日報じた。トランプ氏とエプスタイン氏らが一緒に納まった写真などが含まれるという。

下院監視委員会の野党民主党議員らはX(旧ツイッター)で「一体何が隠されているのか。米国民のため透明性が求められる」と非難した。

APによると、トランプ氏や妻メラニアさんが写った画像を含む少なくとも16のファイルが公開翌日の20日、司法省のホームページで閲覧できなくなった。司法省からの説明がなく、ネット上では消えた理由を巡り疑惑が広がっている。

司法省が19日公開した資料はクリントン元大統領(民主党)の写真は多数含まれる一方、トランプ氏の写真はごくわずかだった。大幅に黒塗りされた文書も少なくなく、不満の声も出ている。

司法省は20日にも関連資料を公開した。

エプスタイン氏は政財界に幅広い人脈を持ち、トランプ氏に関する新たな事実が出てくるかどうかが焦点。11月中旬に上下両院で関連資料の開示を義務付ける法案が可決され、トランプ氏が11月19日に署名し、成立した。今月19日が公開の期限だった。

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