
【バンコク、台北=共同】東京・湯島の個室マッサージ店で12歳だったタイ人少女が違法に働かされていた事件で、台湾で拘束中だった少女の母親が23日、タイに移送された。人身取引などの疑いで逮捕状を取っているタイ警察が同日、首都バンコク近郊の空港で母親を拘束した。
タイ警察などによると、母親は6月下旬に来日し、連れてきた少女を日本に置き去りにした疑いがある。少女はマッサージ店で性的サービスをさせられたとみられ、9月に東京出入国在留管理局を訪れて助けを求め、事件が発覚した。
母親は台湾で売春に関わった疑いで拘束されていた。日本の警視庁も児童福祉法違反容疑で母親の逮捕状を取得。日本とタイの警察が移送先を協議し、母国のタイへの移送が決まった。
台湾は国際刑事警察機構(ICPO)に参加できないことが各国との捜査協力の障害になっているが、台湾当局は今回、日本やタイとの連携が順調に進んだと説明した。
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