米ウォール街(21日、米ニューヨーク)

【NQNニューヨーク=稲場三奈】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比74ドル79セント安の4万8287ドル89セントで推移している。朝発表の米指標が経済の底堅さを示し、米追加利下げの時期が遠のいたとの見方から、株式に売りが先行した。

23日発表の2025年7〜9月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率4.3%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.2%増)を上回った。4〜6月期確定値(3.8%増)から伸びが加速した。個人消費は3.5%増と、4〜6月期確定値(2.5%増)を上回った。

市場では「もしこの水準が続けば、経済の減速を心配する必要はなく、懸念は(労働市場の鈍化から)物価安定という課題に再び戻るかもしれない」(ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカレリ氏)との受け止めがあった。

同じく23日発表の10月の米耐久財受注額は前月比2.2%減と、市場予想(1.2%減)以上に減少した。一方、輸送関連を除くと0.2%増だった。「7〜9月期の実質GDPと併せて予想より良い内容だった」(エバコアISIのスタン・シプレー氏)との声が聞かれた。

米債券市場では長期金利が上昇し、一時は前日比0.4%高い(債券価格は安い)4.20%を付けた。経済が底堅く、米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げが遠のくとの観測につながった面もあり、株式相場の重荷となっている。

株式市場は24日が短縮取引となり、25日はクリスマスの祝日で休場となる。長期休暇に入った市場参加者も多く、薄商いとなっている。主力株への売りが一巡した後は下げ幅を縮め、ダウ平均は上昇に転じる場面があった。

個別銘柄では、ウォルマートやホーム・デポ、シャーウィン・ウィリアムズなどが安い。半面、アマゾン・ドット・コムやユナイテッドヘルス・グループ、ビザが買われている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。

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