【ワシントン=共同】北米航空宇宙防衛司令部（NORAD）はクリスマスイブの24日、サンタクロースを追跡する「作戦センター」を稼働した。1955年から続く恒例のイベントで、今年で70周年。日本語を含む9カ国語に対応した専用サイトでサンタの「現在地」や配達したプレゼント数を表示した。
米国防総省によると、西部コロラド州の基地では24日、千人以上の軍関係者らがボランティアでサンタの居場所を突き止めようとする世界中の子どもたちからの電話に応対した。
トランプ大統領も妻メラニアさんと南部フロリダ州の私邸で一部の電話を受け「どんなプレゼントが欲しいの？」「サンタさんは寝ている間に来るよ」と語りかけた。
NORAD広報担当者は米メディアに対し、レーダーや衛星、航空機を使って追跡しているとし「（サンタのそりを引く）トナカイの赤鼻が発する熱は、ミサイルが発する熱と似ているため捕捉できる」とユーモアを込めて説明した。
追跡作戦は55年に「サンタに電話しよう」と百貨店が呼びかけた新聞広告に誤って軍の番号が掲載され、軍人が即興でサンタのふりをして電話対応したのがきっかけで始まった。昨年は約38万件の電話が寄せられたという。
NORADは米国とカナダの防衛組織で、北朝鮮のミサイル発射探知を含む北米上空の監視を本来の任務としている。
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