パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市のカトリック教会で24~25日にかけ、クリスマスの祝祭行事が開かれた。ガザでは10月に停戦が発効。2023年10月の戦闘開始以降で初めて爆撃音のない静かな聖夜を迎え、クリスマスツリーも点灯された。教会に集った信者らは生きている喜びをかみしめながら平和を願った。 教会は今年7月のイスラエル軍の攻撃で一部が損壊し、避難していた住民らが死傷した。停戦発効後もイスラエル軍の攻撃は続くが、教会で避難生活を送るナディアさん(30)は「前より爆撃は減り、今年のクリスマスは心の安らぎを感じられる」と穏やかに語った。 「戦争は私たちの生活や家族、家を奪ったが、希望は決して奪えない」。行事に参加したマリアムさん(13)は犠牲者への思いを胸に、力強く生き抜く決意を示した。 世界に送りたいメッセージを尋ねると「どうか私たちを忘れないで」と訴えた。 ガザの住民はイスラム教徒が大半でカトリック教徒は少数。カトリック教会は一つしかなく、約500人が避難している。(ガザ市共同)
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