ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=田中俊行】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小動きで始まった。午前9時35分現在は前営業日の24日に比べ25ドル80セント安の4万8705ドル36セントで推移している。24日に最高値を付けた後で、利益確定などを目的とした売りが出ている。一方、ハイテク株の一部に買いが入り相場を支えている。

24日の米市場では機関投資家の一部から運用成績を良好に見せるための「お化粧買い」が入ったとの観測で、同日のダウ平均は約2週間ぶりに最高値を更新していた。祝日に伴う休場が明けた26日の取引では利益確定や持ち高調整の売りが先行している。休暇に入る投資家も多く、持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。

ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが上昇している。人工知能(AI)半導体を開発する米新興企業Groq(グロック)の経営陣が自社に加わり、技術供与も受けると24日に明らかにした。米CNBCによるとエヌビディアは約200億ドルを支払う。成長期待が高まるとして買いが先行している。

その他の構成銘柄ではセールフォースやナイキ、アップルが上昇している。一方、マクドナルドやキャタピラー、アメリカン・エキスプレス(アメックス)は下げている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6日続伸して始まった。テキサス・インスツルメンツやラムリサーチなど半導体関連銘柄の一部に買いが入っている。

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