【NQNニューヨーク=戸部実華】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに小幅反落し、終値は前営業日の24日に比べ20ドル19セント(0.04%)安の4万8710ドル97セントだった。24日に最高値を付けた後で、利益確定の売りが優勢だった。一方、ハイテク株の一部に買いが入り、相場を下支えした。

24日の米市場では機関投資家の一部から運用成績をよく見せるための「お化粧買い」が入ったとの観測があり、ダウ平均は約2週間ぶりに最高値を更新していた。クリスマスの祝日明けとなる26日は主要な経済指標の発表もなく、利益確定や持ち高調整の売りが出た。このところ買われていたディフェンシブや景気敏感株などを中心に下げた。

相場の下値は限られた。連休を取る投資家も多く、持ち高を積極的に一方向に傾ける動きは目立たなかった。エヌビディアが上昇した。人工知能(AI)半導体を開発する米新興企業Groq(グロック)の経営陣が自社に加わり、技術供与も受けると24日に明らかにした。成長期待が高まるとみた買いが入った。

その他のダウ平均の構成銘柄ではウォルト・ディズニーやマクドナルド、アムジェン、ボーイングが下落した。一方、ユナイテッドヘルス・グループやスリーエム(3M)は上昇した。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前営業日比20.210ポイント(0.08%)安の2万3593.097だった。

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