ギニア大統領選で投票する女性(28日、ギニアの首都コナクリ)=ロイター

【ナイロビ=共同】2021年にクーデターが起きた軍事政権下の西アフリカ・ギニアで28日、大統領選が実施された。欧米メディアによると、政変を主導したドゥンブヤ暫定大統領の勝利が確実視される。政変が相次ぐ西アフリカで、選挙実施が政情改善につながるかどうかが焦点となる。結果は数日中に判明する見通しで、任期は7年。

西アフリカでは近年、マリやニジェールなどでクーデターが発生。11月にはギニアの隣国ギニアビサウで軍が権力を掌握し、12月にはベナンでも政変未遂が起きた。地域機構の西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は「非常事態」と表明し、地域の不安定化への懸念が高まっている。

ドゥンブヤ氏は軍大佐だった21年9月、クーデターを起こして当時のコンデ大統領を失脚させた。権力掌握後は野党や報道機関を抑圧する強権的な姿勢を取ってきた。

複数の有力野党指導者は亡命や書類不備で出馬できなかった。選挙には計9人が立候補している。

ギニアは人口約1500万人で、大西洋に面する。鉱物資源が豊富で、アルミニウムの原料となるボーキサイトの世界有数の産出国。人口の約半数が貧困に直面しており、経済対策が課題となっている。

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