韓国の李在明(イジェミョン)大統領が29日、ソウルの「青瓦台」に初登庁した。尹錫悦(ユンソンニョル)前政権が大統領府を青瓦台からソウルの竜山に移転させたが、今年6月に発足した李政権が再び青瓦台に戻す作業を進めていた。青瓦台への復帰は2022年5月以来、3年7カ月ぶりとなる。

 韓国の聯合ニュースなどによると、李氏はこの日、午前9時すぎに車で青瓦台に到着。周辺には支持者らが集まり、太極旗(国旗)を振りながら歓迎した。

 大統領府によると、李氏は青瓦台で業務報告を受けたあと、青瓦台内の国家危機管理センターを訪れた。

 尹前大統領は歴代政権が大統領府を置いてきた青瓦台を「権力の象徴」とみなし、「国民に返す」として大統領府を移転した。

 今回の再移転には、尹氏が昨年12月に非常戒厳を出したことで竜山のイメージが悪化したことなどが背景にあると指摘されている。ただ、大統領府関係者は「それだけではなく、青瓦台が歴史的に象徴的な場所だから」と説明している。

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