
【ロサンゼルス=共同】米カリフォルニア州アナハイムのテーマパーク、ディズニーランド・パークで8月上旬、「ヒロシマを忘れるな」と書かれた札を持つ少女の人形が置かれた。平和団体が無断で置き、後に撤去されたがSNSで話題になった。団体の代表は、原爆では幼子も犠牲になり、世界で今も子どもの命を脅かす戦争が起きていると警鐘を鳴らした。
少女の人形は、さまざまな国の子どもを模した人形が並ぶアトラクション、イッツ・ア・スモールワールド内に置かれた。顔がすすけたように汚れ、浴衣のような服を着ていた。米メディアによると、置かれたのは8月3日。
団体を率いるベン・コーヘン氏はSNSで公開した動画で、原爆投下時に「広島には多数の子どもがいた」と指摘。「遊び場が墓と化した」と強調し、イスラエルの攻撃によりパレスチナ自治区ガザで同じことが起きていると訴えた。原爆投下から80年に当たって「戦争が子どもたちに何をもたらすかを思い出さなければならない」と呼びかけた。
動画のコメント欄には「歴史を知るのは重要だ」「何が起きたかを子どもと話し合う機会になる」と賛同する投稿が目立った。旧日本軍による真珠湾攻撃などに言及して反発する声や、子どもが訪れる施設に置くのは不適切との意見もあった。
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