タチアナ・シュロスバーグさん=AP

【ニューヨーク=共同】ケネディ元米大統領の孫娘で、環境ジャーナリストのタチアナ・シュロスバーグさんが30日、死去した。35歳だった。キャロライン・ケネディ元駐日大使の次女。最近、ニューヨーカー誌への寄稿で、急性骨髄性白血病と診断され余命1年程度と告知されたと明かしていた。米メディアは寄稿を「ケネディ家を襲った新たな悲劇」として伝えていた。

1990年、ニューヨーク・マンハッタン生まれ。エール大で歴史を学び2012年に卒業。ニュージャージー州の新聞社を経て、14年にニューヨーク・タイムズ紙に入社。科学・気候問題などを担当した。

寄稿によると、24年5月、娘を出産した際、血液検査で白血球が極めて少ないことから検査を受け、特異な遺伝子変異を伴う急性骨髄性白血病と判明。医師である夫との間に生まれた幼い息子と娘が気がかりだとしていた。

ケネディ家では、ケネディ元大統領とその弟のロバート元司法長官が暗殺され、キャロラインさんの弟は自家用機の墜落事故で死亡した。シュロスバーグさんは寄稿に「母の人生、家族の人生に新たな悲劇を付け加えることになってしまった。そして、それを止めることもできない」と記していた。

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