タイとカンボジアの国境紛争をめぐり、タイ側は12月31日、停戦合意に基づき、捕虜となっていたカンボジア兵18人を解放した。双方が発表した。衝突が本格化した7月末以来、両国間の最大の懸案の一つとなっていた。カンボジア国防省は「相互信頼の構築に大きく寄与することを期待する」と声明を出した。

 カンボジア側の声明によると、31日午前、国境地帯にあるカンボジア・パイリン州の国境検問所で兵士18人が155日ぶりに解放された。引き渡しには、東南アジア諸国連合(ASEAN)の停戦監視団と赤十字国際委員会が立ち会った。

 両国はトランプ米大統領らの仲介で10月下旬に和平合意を結んだが、12月上旬に攻撃の応酬が再燃した。それ以降、両国で少なくとも100人が死亡。12月27日に国境地帯で国防相会談を行い、同日正午(日本時間午後2時)をもって即時停戦することで合意した。

 共同声明によると、合意には「72時間の停戦後が履行されれば、カンボジア兵18人を解放する」とする内容が盛り込まれた。29日には仲介に乗り出した中国を含む3カ国の外相会談も行い、合意の履行を確認した。

 解放は一時は危ぶまれていた。タイ外務省は28日夜に国境地帯でカンボジア側から約250機のドローンが飛来したとし、合意違反だと主張。カンボジア側は否定した上で国内にドローンの使用禁止令を出したが、タイ側は「兵士の解放時期を再考する」と述べていた。

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