
【カイロ=時事】イスラエル軍は26日、約20人が死亡したパレスチナ自治区ガザ南部の病院への攻撃に関して初期調査結果を公表した。イスラム組織ハマスが軍部隊を監視する目的で病院に設置したカメラを破壊したと攻撃を正当化。死者のうち「6人はテロリストだった」と主張した。
攻撃を受けたのは南部ハンユニスのナセル病院。最初の攻撃後、救助に人々が集まったところへ2度目の攻撃が加えられた。医療従事者のほか、報道関係者5人が犠牲となった。病院からは日常的に報道関係者がガザの様子を伝えていた。
ロイター通信によると、軍報道官は死亡した報道関係者のうち、ロイター、AP通信とそれぞれ契約していた記者らについて「攻撃対象ではなかった」と説明した。軍は攻撃の指揮命令系統について調査を続ける。
一方、イスラエル政府は26日に治安閣議を開いたが、議題とみられていたガザの停戦案は議論されなかったと報じられている。ハマスは18日、イスラエルが以前に同意した内容とほぼ同じ60日間の停戦案を承諾。イスラエルはこれに反応せず、中心都市ガザ市の制圧準備を進めている。
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