米軍による軍事作戦で拘束された南米ベネズエラのマドゥロ大統領が5日(日本時間6日)、米ニューヨークの裁判所に出廷した。マドゥロ氏は米国で麻薬の密輸に関わった罪などで起訴されているが、一国の大統領が連れ去られた末に裁判にかけられる極めて異例の事態となる。一方、国連の安全保障理事会ではベネズエラ攻撃をめぐって緊急会合が開かれた。現地時間5日の動きを詳報する。

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マドゥロ氏、裁判所で「私は無実だ」と主張

 米国によって身柄拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領は5日、ニューヨークの連邦地方裁判所に出廷した。米メディアによると、麻薬テロ共謀など四つの罪で起訴されているマドゥロ氏は罪状認否の手続きで、「私は無実だ」と主張した。

 米軍は3日にベネズエラで軍事作戦を行い、マドゥロ氏を拘束してニューヨークまで連行した。マドゥロ氏は5日朝、拘置所からヘリコプターで移送され、市中心部マンハッタンにある連邦地裁に出廷した。

 米CNNによると、マドゥロ氏は足かせをされ、翻訳用と見られるヘッドホンを着け、同じく拘束された妻のシリア・フローレス氏とともに法廷に現れた。裁判官から氏名などの確認を求められたマドゥロ氏は、自身の名前を答え、ベネズエラの大統領だと述べた。「私は自宅で捕らえられた」とも話した。起訴状について「私はここで述べられているどの点についても、有罪ではない」と訴え、フローレス氏も無罪を主張した。

 マドゥロ氏は弁護人として、バリー・ポラック氏を選任した。過去に内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジュ氏らの弁護も担当した著名弁護士のポラック氏は、マドゥロ氏が主権国家の元首で、職務に関する特権と免責の権利を持つと主張。夫妻の保釈は求めなかったが、健康上の配慮を求めた。次回の手続きは、3月に開かれる。

 起訴状によると、マドゥロ氏は麻薬テロ共謀、コカイン輸入共謀、機関銃および破壊装置の所持、所持の共謀の四つの罪で起訴された。マドゥロ氏が、コカインが米国に運ばれることを知りながら、法執行機関の保護や運搬支援を提供したなどとして、「政府権力を行使して、麻薬の密売を含む違法行為を保護し、助長してきた」などと主張している。

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