【ワシントン=小林恵理香】韓国大統領府は25日の米韓首脳会談でトランプ米大統領へ贈ったプレゼントの写真を公開した。ゴルフ好きのトランプ氏のためオーダーメードのパターなどを用意した。なかでも韓国で話題になっているのが「木製の署名用ペン」だ。
首脳会談がはじまる前、李在明（イ・ジェミョン）大統領は米ホワイトハウスの訪問者として署名した。李氏のサインを横からみていたトランプ氏が「厚みが美しいペンだ。このペンは大統領のものか」と尋ねる場面があった。
李氏が「（韓国から）持参したペンだ」と話すと、トランプ氏は「また持ち帰るのか」と冗談を飛ばした。李氏は「トランプ大統領の難しいサインに役立つと思う」と言い、そのままトランプ氏にプレゼントした。
ペンを受け取ったトランプ氏は「このペンは使いたくない。とても光栄で、大切に保管したい」と喜んだ。韓国大統領府によると、木製のペンは李氏が公式行事に臨む際に使用するため2カ月をかけて特別に制作されたものだった。
ペンを製造した「ゼナイル」は木材を削ってつくる手作りの万年筆で知られる。製品の価格帯は8万ウォン（およそ8400円）から18万ウォン（およそ1万9000円）。トランプ氏にプレゼントされたと報じられると問い合わせが殺到し、受注を一時停止した。
「木製ペン」は万年筆ではなく、韓国の文具会社「モナミ」のネームペンが着脱できるようになっているという。韓国メディアによると同社の株価は26日に前日比29.92%上昇し、午後にストップ高を記録した。
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