デモは東部ニューヨークやフィラデルフィアなどでもあり、トランプ政権による強硬な移民取り締まりに怒りの声が上がった(10日、ミネソタ州)=ロイター

【ミネアポリス=共同】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで10日、米国人女性が移民・税関捜査局(ICE)職員に撃たれて死亡した事件に抗議する大規模デモが実施された。地元住民ら数万人が参加し「ICEは出て行け」と叫んだ。デモは東部ニューヨークやフィラデルフィアなどでもあり、トランプ政権による強硬な移民取り締まりに怒りの声が上がった。

小雪の舞う氷点下のミネアポリスでは午後1時ごろ、レネ・グッドさん(37)が撃たれて亡くなった現場から数百メートル離れた公園を起点に、数万人が行進を開始した。

若者がグッドさんの写真を掲げて死を悼み、高齢者らが「ICEを廃止せよ」などと書いたプラカードを手にし、さまざまな世代や人種の参加者が声を合わせた。暴動などに発展することはなく、目立った混乱はなかった。

妻や息子(4)と参加したタイラー・ブラットリーさん(36)は「トランプ政権の意向を受け、ICEは好き勝手にやっている」と憤慨。「憎悪をまき散らす人より、死を悼み、平和を願う人の方が多いということを息子に見せたい」と参加した理由を話した。

デモに先立ち、ミネアポリスのフレイ市長(民主党)は市民に平和的な行動を要請。共和党のトランプ大統領を名指しして「挑発に乗ってはならない」と呼びかけた。

トランプ氏はグッドさんについて「プロの扇動者だ」と主張。トランプ政権は、銃撃はICE職員の正当防衛だとの見解を示している。

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